リチウムを急にやめるとどうなりますか?
リチウムを急にやめると、エピソードが戻ってくる可能性が高まります。とくに具体的なリスクとして、躁状態のエピソードが本来より早く訪れることがあります。やめたいと思うのは、当然そう思ってよいことです。大事なのは、その道のりにひとりでいないことです。
このページは教育目的であり、医療アドバイスではありません。そして、お説教でもありません。これを読んでいるということは、副作用にうんざりしている気持ちと、誰に相談すればいいのかわからない気持ちのあいだのどこかにいるのだと思います。それはとてもありふれた場所です。
はっきり書きます。リチウムを急にやめると、エピソードが戻ってくる可能性が高まります。 そしてもっともリスクが高いのは、その直後の数週間から数か月です。それが正直な答えで、このページのなかで唯一、読む人に逆らう部分です。
名前をつけておきたい具体的なリスク
たいていの薬では、やめることは出発点に戻ることを意味します。双極性障害におけるリチウムには、あとから知るより先に知っておいたほうがよい、もうひとつのくせがあります。
急にやめたあとは、とくに躁状態が早く戻ってくる傾向があります — 同じ薬をゆっくり減らした場合よりも早く。その早い再燃がふつうリバウンドと呼ばれるもので、担当医が一晩でやめないよう伝える理由の大きな部分です。
数日ではなく数週間から数か月かけてゆっくり減らすことは、再発のリスクが低いことと、何かが戻ってくるまでの間隔が長いことに結びついています。これは本当によい知らせです。選択肢が「一生飲み続ける」か「リスクを負う」かの二択ではない、ということだからです。多くは、速さと、そばにいる人の問題です。
建物の足場を思い浮かべてください。それをずっと残しておくべきだと言う人はいません。でも外すときは、一区画ずつ、誰かが壁を見ていてくれる状態で外します。ひと晩のうちに全部引き剥がして、あとは祈る、ということはしません。
やめたいと思うことは、問題ではありません
これははっきり書いておきます。恥ずかしさのせいで、この相談が何か月もテーブルに乗らないままになるからです。
リチウムをやめたいと思う理由は、どれも筋が通っています。喉の渇き。字を書くのが気まずくなる震え。体重。感情が平らになった感じ。終わりのない血液検査。動きはじめた甲状腺や腎臓の数値。妊娠を考えていること。費用。あるいはいちばん素朴な理由 — 何年も調子がよくて、まだ必要なのだろうかという当然の疑問。
どれも不合理ではありません。いくつかは、担当医が実際に手を打てることです。やめること以外にも道はあります。飲む時間を変える、用量を変える、副作用そのものを治療する、別の薬に移る。どれも話に出てきます。ただ、そのどれも、相談が始まらなければ起こりません。
ひとりでやらないこと
本気でやめることを考えているなら、それを安全にする要素は複雑ではありません。
- 担当医に言葉にして伝える。 迷っている部分も含めて。「やめようかと考えています」は、話を終わらせるのではなく、計画を始める文です。
- 速さを一緒に決める。 ゆっくりが一般的な傾向です。決めるのは担当医です。
- 家の誰かひとりに伝える。 許可のためではありません。戻ってくるエピソードは、たいてい本人より先にまわりが気づくからです。
- 調子のよいうちに、自分の早期サインを書き出しておく。 自分の前駆症状は繰り返す傾向があり、それが今もっとも役に立つ持ち物になります。
- その期間はずっと、睡眠をしっかり守る。 睡眠は、上向きにも下向きにも最初のドミノになりがちです。
そもそも決断ですらない場合
急な中止は、いつも選んだ結果とはかぎりません。金曜に薬が切れる。引っ越しで処方が引き継がれない。旅先で、薬はもう一方のかばんの中。別のことで入院して、そのまま抜けてしまう。
これらも同じように数に入りますし、肩をすくめて済ませるより電話一本の値打ちがあります。空いた期間を早く埋めるほうが、エピソードのあとに続く相談よりずっと短くてすみます。
そのあとの数週間、何に気をつけるか
早めに伝えたいのは、こうしたことです。睡眠が減っても平気に感じること、エネルギーや話す速さが上がること、考えが使いきれない速さで押し寄せること、出費や計画が大きくなること、変わっていない相手にいらだつこと。あるいはもう一方の坂 — 朝が重くなること、物事への関心が抜けていくこと、世界が静かになること。
どれかひとつでも、今月がどうなるか様子を見るのではなく、いまケアチームに連絡する理由になります。早い相談のほうが、遅い相談よりずっと楽です。これがどう進むのかは 再発 に書いています。
そして、そっと書いておきます。中止のあとの時期は、安全へのリスクが高まる時期でもあります。とくに急にやめたあとはそうです。それは薬に閉じ込められていると感じる理由ではありません。これをひとりきりでやらない理由です。もし考えが「ここにいたくない」という方向へ向かったら、急ぎのこととして扱ってください。日本では、生命や身体に差し迫った危険があるときは 119(救急) に、暴力や事件など警察の緊急対応が必要なときは 110(警察) に連絡してください。死にたい・消えたい気持ちがあるときは #いのちSOS 0120-061-338、つらさや孤立をひとりで抱えているときは よりそいホットライン 0120-279-338 に相談できます(いずれも通話料無料)。日本以外にいる場合は findahelpline.com で住んでいる場所の窓口を探せます。危機のページに国別の窓口をまとめています。
これをひとりで抱える必要はありませんし、限界まで悪くなってから連絡する必要もありません。
変わらないルール
ここで読んだことを理由に — このページも含めて — リチウムを自己判断で中止・開始・調整しないでください。やめたいと思うなら、それは当然そう思ってよいことで、今週始める相談であって、今夜下す決断ではありません。
よくある質問
リチウムを急にやめるとどうなりますか?
いちばんのリスクは気分のエピソードが戻ってくることで、リスクがもっとも高いのはやめた直後の数週間から数か月です。急にやめることは、ゆっくり減らす場合よりその可能性が高いことと結びついています。だから減量のしかたは、細かい話ではなく決定の一部として扱われます。
リバウンドの躁は本当にありますか?
リチウムでもっともよく挙げられる懸念です。急にやめたあとは、とくに躁状態が早く戻ってくる傾向があり、ゆっくり減らした場合より早く訪れます。その早い再燃がふつうリバウンドと呼ばれるもので、担当医が一晩でやめないよう伝える理由のひとつです。
これは離脱症状ですか?リチウムに依存性はありますか?
リチウムには、渇望や依存という意味での中毒性はありません。ほかの一部の薬のような離脱症候群も起こしません。身体的な離脱症候群はないのです。あるのは病気が戻ってくることであり、急にやめたあとはそれがより早く戻ってくる、ということです。
もっともな理由でやめたい場合はどうすればよいですか?
そう考える人はたくさんいますし、副作用は正当な理由です。やめることは、行き当たりばったりではなく計画できます。ゆっくり、確認しながら、何に気をつけるか知っている人たちと一緒に。望んでいることを担当医に言葉にして伝えてください。気が重い相談でも、ひとりで決めるよりは安全です。
飲み忘れました。同じことですか?
いいえ。一回の飲み忘れは中止ではありませんし、危機でもありません。ただ、そのときどうするかは、その晩に考えるのではなく、担当医か薬剤師に決まった答えをもらっておく価値があります。一度聞いて、書き留めておきましょう。
出典
危機的な状況にある、または自分を傷つけたいと考えている場合、あなたは一人ではありません。今すぐつながれる支援があります。日本では、死にたい・消えたい気持ちがあるときは #いのちSOS 0120-061-338、つらさをひとりで抱えているときは よりそいホットライン 0120-279-338(いずれも24時間・通話料無料)に電話できます。生命や身体に差し迫った危険があるときは 119。それ以外の地域では、地域の緊急サービスに連絡してください — 今すぐ助けを得るに国別の連絡先をまとめています。
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