頭の中で300個のタブが開いていて、どれが音を鳴らしているのかわからない。そんなとき、必要なのはもっと強く考えることではなく、全部を置ける場所です。ここでは、5分だけで頭の中を紙に出す方法を紹介します。
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30秒でわかること
- 頭が止まらない状態には、大きく2つあります。観念奔逸のようにアイデアが次々つながる形と、同じ暗い考えが回り続ける反すうです。
- ブレインダンプ(頭の中の考えを紙に出すこと)は日記ではありません。ルールはひとつです。出す。議論しない。
- 5分タイマーをかけ、順番も文法も気にせず全部書きます。タイマーが鳴ったら、文の途中でも止めます。
- そのあと、書いたものを3つに分けます。行動、あとで、手放す。
- 目的は、紙の上で人生を解決することではありません。頭の中の騒音を少し外に出し、同じ考えを何度も回さないようにすることです。
頭の中だけで持つには多すぎる
人のワーキングメモリは、同時にたくさんのものを持てません。いくつかの情報なら扱えますが、頭が加速しているときは、そこに何百個もの考えが押し込まれているように感じます。
だから、考えて落ち着こうとするほど、かえって苦しくなることがあります。
必要なのは、考えを増やすことではありません。頭の中から、いったん外に出すことです。紙に書くと、脳は「忘れないように回し続ける」必要が少し減ります。
アイデアの暴走と、反すう
まず、今の思考がどちらに近いかを見ます。
アイデアの暴走は、上がり気味のときに出やすい形です。ひとつの考えが次の考えを呼び、リンゴからニューヨーク、建築、学校、起業へと数秒で飛びます。広がる、速い、急ぐ感じがあります。
反すうは、落ち込みや混合状態で出やすい形です。同じ数個の考えが、重く、しつこく回ります。
「自分はだめだ。」
「みんなに嫌われている。」
「もう取り返しがつかない。」
どちらも、あなたそのものではありません。症状として形を持って現れているものです。

方法:出す。議論しない。
やり方はとても単純です。
- 5分タイマーをかける。 長くしません。5分だけ、頭のゴミ箱を空にすると思ってください。
- 全部書く。 順番は不要です。お金が不安。母に電話。壁を青くしたい。お腹がすいた。会議が怖い。 そのまま書きます。
- 直さない。 まだ解決しません。反論もしません。きれいに書こうとしません。
書くものがなければ、「何を書けばいいかわからない」と書き続けます。次の考えが出るまで、手を止めないことが目的です。
紙とペンが合う人が多いのは、書く速度が遅いからです。その遅さが、思考の速度を少し落としてくれます。手が追いつかないときは、音声メモでもかまいません。
タイマーが鳴ったら、文の途中でも止めます。
3つに分ける
書き出したら、2分だけ分類します。細かくしなくて大丈夫です。
1. 行動
具体的にできることです。
請求書を払う。歯医者に電話。牛乳を買う。
これは、あとで小さな行動にします。
2. あとで
大きなアイデアや、今すぐ扱わなくていい心配です。
ポッドキャストを始める。スペインに引っ越す。新しい事業を考える。
星をつけて、あとで見る場所に置きます。今夜の睡眠に持ち込まないためです。
3. 手放す
症状としての考えです。
自分は失敗作だ。誰にも必要とされていない。全部終わった。
これは真実ではなく、症状の声かもしれません。
こう言ってみてください。
「見えているよ。でも、それは今の脳が出している暗い考えだから、紙の上に置いておく。」
頭の中にあると、自分そのものに感じます。紙の上に出すと、少しだけ外側から見られます。
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上がり気味のときは、多くが「あとで」に入るかもしれません。
本を書く。会社を作る。大きな買い物をする。海外へ行く。
そういうときは、24時間ルールを使います。紙に書くのはOK。でも、今日は動かない。明日も良いと思えたら、もう一度見る。
落ちているときは、多くが「手放す」に入るかもしれません。
意味がない。自分は迷惑だ。何も変わらない。
それを信じる必要はありません。ただ、「これは症状の声かもしれない」とラベルを貼るだけで十分です。
夜中のメモ
夜中の2時に不安が来ることがあります。そういうときのために、ベッドのそばにノートを置きます。スマホではなく、紙が理想です。スマホを開くと、光と通知で目が覚めすぎることがあります。
小さなライトをつけて、一言だけ書きます。
明日の会議。鶏肉を冷蔵庫に戻したか不安。お金。
それで閉じます。
ノートが持ってくれるので、脳が同じ心配を回し続けなくて済みます。
全部を持たなくていい
今日、思考に勝つ必要はありません。思考に置き場所を作るだけでいいのです。
頭が止まらない日は、高性能なエンジンが熱を持っているようなものです。ブレインダンプ(頭の中の考えを紙に出すこと)は、冷却のための小さな弁です。
今夜、3分だけでも構いません。タイマーをかけて、頭の中にあることを書いてください。
背中が痛い。コーヒーが飲みたい。明日のことが不安。
それで十分です。紙に置く。少しだけ、紙に持ってもらう。それが今日の練習です。

出典
- National Institute of Mental Health — Bipolar Disorder
- Depression and Bipolar Support Alliance (DBSA)
- American Psychological Association — Expressive writing & emotional processing
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