Bipolar Clarityについて
双極性障害と診断されてからの最初の数年に必要な、わかりやすく実用的な教育です。となりを一緒に歩く人たちにも役立ちます。9言語すべて無料。必要としていたのに見つけられなかった人間がつくりました。
このサイトが生まれた理由
Bipolar Clarityをつくったのは、Renéです。誰にも病名を告げられないまま、25年間、双極性障害とともに生きてきました。
1993年から2018年まで、何人もの臨床心理士(公認心理師)や精神科医の診察を受けています。どの人も目の前にあるもの——また来たうつ——を治療し、記録には慢性のうつ病と残りました。気分の高まりの話は、一度も出てきませんでした。だいたい出てこないものです。調子がいいとしか感じられないので、そのために予約を取る人はいません。
診断のきっかけは、Renéの妹がその言葉を声に出したことでした。その問いを持って双極性障害を専門とする精神科医のところへ行くと、今度は、物語のもう半分について尋ねる人がいました。
Renéの言い方を借りると、人が見ているのは写真です。つらい時期が一枚、そしてもう一枚。双極性障害が姿を現すのは、動画のほうだけです。
診断された最初の1年に、こういうものがあってほしかった——それがこのサイトです。
ここにあるもの
診断が何を意味するのか、エピソードはどう説明されるのか、薬は何のためにあるのか、治療にあたる人たちとどう話せばいいのか。短い動画と、やさしい言葉で書いた記事があります。聴くほうがよければ、ポッドキャストも。診察に持っていける1ページの印刷用シートもあります。
すべて無料で、すべて9言語で用意しています。英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ヒンディー語、日本語、韓国語です。メールアドレスの登録は、どこでも必要ありません。
2026年9月公開予定:Bipolar Stability Program。週に1回、全24回のレッスンで、各回に印刷用のワークブックの章がつきます。すべてまとまったワークブックも、1つのファイルでダウンロードできるようになります。まだ公開していません。探しに来たのに見つからないのは、そのためです。公開の週はニュースレターでお知らせします。ニュースレターを使うのは、そのお知らせのためだけです。
Claraについて
Claraは、画面に登場するガイドです。はっきりお伝えします。ClaraはAIプレゼンターです。実在の人物ではありません。臨床家でもありません。自分自身の体験を語ることもありません。
Claraが話す言葉は、収録の前にすべてRenéが書き、確認しています。AIプレゼンターを立てている理由はひとつです。ファーストネームだけで発信し、家族と仕事の場をこの話から切り離しておけるからです。いまだに偏見のつきまとう病気で、それは小さなことではありません。
顔は合成です。語られていることは、本物です。
そしてRené
レッスンはすべてRenéが書き、並べる順番も決め、公開の前に一つひとつ出典と突き合わせています。カメラの前には出ません。名乗るのはファーストネームだけで、それは意図してそうしています。
Renéは医師ではありません。医師だと名乗ったこともありません。あるのは、診断名と、その診断にたどり着くまでの年月と、そのあとの年月です。効果が続く治療の組み合わせを見つけるまでの、およそ5年もそこに入ります。
察してもらうくらいなら、ここで言っておきたいことがあります。Renéは完全に安定しているわけではありません。そして、このサイトは、乗り越え終えた人間が書いているものでもありません。いまもエピソードは起きます。ただ、程度は軽くなり、長引かなくなりました。変わったのはそこです。診断が消えたわけではありません。
このプログラムの成り立ち
診断のあと、Renéは専門病院の心理教育グループに14か月通いました。精神科医と臨床心理士(公認心理師)と看護師が入り、同じ部屋に10人ほどが集まる、週1回のセッションです。考え方は身も蓋もないものでしたが、実際に効きました。この病気が実際にどうふるまうのかを学べば、不意打ちを食らわなくなる、というものです。
そうしたプログラムに入れる人は、ほとんどいません。順番待ち、距離、費用。あるいは、住んでいる地域にそもそも似たものがない。
そこでBipolar Stability Programは、そのカリキュラムを、自宅に届くかたちにつくり直したものになりました。公開は2026年9月です。土台は3つあります。あの14か月で学んだこと、バルセロナの心理教育プログラムの公刊マニュアル、そして精神医療が拠って立つ資料——NICE、NIMH、CANMAT、WHOです。取り上げるテーマとその順番は、Renéが決めています。
あの月日から、もうひとつ伝えたいことがあります。精神科医を何度か変えて、Renéはようやく、ちゃんと話せる人に出会えました。いま同じところにいるなら、探し続けていいのです。
エビデンスが言っていること、言っていないこと
双極性障害で薬物療法に上乗せする治療のなかで、いちばん強いエビデンスがあるのは、構造化された心理教育です。バルセロナの試験の5年後の追跡では、6か月の心理教育グループを修了した人たちは、再発の回数が少なく——8.4回に対して3.9回——、急性期で過ごした日数も586日ではなく154日でした。19か月ではなく、およそ5か月ということです。(Colom et al., British Journal of Psychiatry, 2009.)
この試験が言っていないことが2つあります。数字よりも大事なのは、そちらです。
教育は薬の代わりにはなりません。あの研究に参加した人は、全員が治療を受けていました。グループはその治療に上乗せされたものです。治療と入れ替えられたものではありません。
動画の講座は、研究されたものではありません。研究されたのは、臨床家が進行する6か月のグループで、同じ部屋に集まり、互いの顔が見える場でした。ここにあるのは、そのカリキュラムを、あの部屋に一生入れない人にも届くようにつくり直したものです。同じものではありません。数字がそのまま当てはまるふりも、いたしません。
これは何で、何ではないのか
ここにあるのは、教育と準備です。医療アドバイスではありません。診断でも治療でもありません。ご自身の事情を知っている専門職の代わりにもなりません。
薬を始める、やめる、再開する、減らす、変える、組み合わせる——ここでそう指示することは、決してありません。それは担当医と一緒に決めることです。いつでも、例外なくそうです。
次の診察に持っていく地図と、そこで使える言葉。そう考えてください。
信頼できる内容を保つために
レッスンはすべて、出典を明示した資料——NICE、NIMH、CANMAT、WHO、DSM-5-TR、ICD-11——をもとに書いています。記述はひとつずつ、公開のあとではなく、公開の前に照合しています。
エビデンスがはっきりしないところは、都合よくまとめずに、はっきりしないと書きます。数字が誤解を招きそうなところは、載せません。まちがえたときは、直したうえで、何を変えたのかを書きます。
どう調べ、どう確認し、どう訂正するかは、編集方針に書いてあります。
臨床家・支援機関・当事者団体の方へ
双極性障害のある人と関わる仕事をされているなら、この教材は自由に使っていただけます。
1ページの印刷用シートは、すでに公開しています。2026年9月からは、全24回分をまとめたワークブックを無料でダウンロードできるようになります。メールアドレスも、登録も、アカウントも必要ありません。章ごとに単独でも入手でき、どの章の巻末にも国別の相談窓口をまとめた付録がつきます。印刷する、グループで配る、待合室に置く、資料ページからリンクする——どれもご自由にどうぞ。
すべて9言語で用意しています。相談窓口は、1つの国のものを翻訳したのではなく、国ごとに調べて載せています。
公開前に中身をご覧になりたい場合や、関わっている方々にすすめてよいか判断したい場合は、ご連絡いただければ草稿をお送りします。おかしなところは、まだ直せるうちに聞かせていただきたいのです。お問い合わせはこちら。
いま助けが必要なとき
このサイトは、緊急時のためのものではありません。いま差し迫った危険があるかもしれないときは、生命や身体に危険があれば119(救急)に、暴力や事件など警察の緊急対応が必要なときは110(警察)に連絡してください。死にたい・消えたい気持ちがあるときは#いのちSOS 0120-061-338、つらさや孤立をひとりで抱えているときはよりそいホットライン 0120-279-338に相談できます(いずれも通話料無料)。お住まいの国の相談窓口は危機のページにまとめています。
教育目的のコンテンツであり、医療上の助言ではありません。これは情報提供とサポートのみを目的としており、資格を持つ専門家によるケアの代わりにはなりません。治療については、必ずご自身の担当医・医療専門家に相談してください。
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